長い論文で AI に修正箇所を正確に伝える方法

ブログEasyLaTeX公開日

「第3段落」よりラベルで指定する

ページや段落の位置は編集で変わります。既存のラベルは安定した目印で、\ref と \eqref も同じ名前を使います。次の完全な例で対応を確認できます。

\documentclass[11pt]{article}
\usepackage{amsmath}
\begin{document}
\section{Method}\label{sec:method}
We use the update in Equation~\eqref{eq:update}.
\begin{equation}\label{eq:update}
  x_{t+1}=x_t-\eta\nabla f(x_t).
\end{equation}
Section~\ref{sec:method} defines the notation.
\end{document}

見出しの直後や番号付き環境の内部にラベルを置き、依頼にもその名前を含めます。

周辺の構造も渡す

段落だけでは、どの節に属するか、数式などの環境内かが分かりません。\end の過不足を防ぐため、見出し・前後の文章・対象ラベルを渡します。

ファイル:chapters/method.tex
位置:sec:method 内、eq:update の前の説明段落。
変更対象:[対象段落と前後1文ずつを貼り付ける]。
ラベル・数式・コマンド・引用キー・他の小節を保持してください。
置換する段落と変更説明だけを返してください。

同じ表現が複数ある場合

複数の小節に “the loss decreases” があれば、その句だけでは特定できません。全文で1回しか出ない文か、ラベルとファイル名を使います。先に検索して一意性を確かめてください。書き換えた文は目印として使えなくなりますが、維持したラベルは利用できます。

複数ファイルでは名前も指定する

ファイルと、その中の位置を両方伝えます。特にラベルの重複があるプロジェクトでは、名前だけで指定しないようにします。

ルートに main.tex を置く構成なら、そのルートからのパスを書きます。編集中のファイルを基準にはしません。ラベルは1か所だけに定義します。重複すると Label 'sec:x' multiply defined などが出て、参照が不確かになります。

コンパイル後に範囲を確認する

まず依頼したファイルとラベルに変更が収まっているかを確認します。次に未定義参照・未定義コマンドを調べます。ラベルの削除や改名は ??、定義のない独自コマンドはエラーの原因です。見た目は PDF で隣の小節と比較します。

メッセージ・症状原因対処
Label 'sec:x' multiply defined同名が2か所にある一方を改名
Reference 'eq:y' undefined対象の改名・削除・不足元のラベルを検索し、定義か参照を修正
Undefined control sequence. \method独自コマンドの定義がないプリアンブルの定義を渡す
指定外の小節も変わる位置が曖昧、ファイル名がないパスとラベルを明示し、結果の範囲を確認

まとめ

  • 移動する段落番号よりラベルを使う。
  • 周囲の構造と文章も添える。
  • 一意な引用文・ファイル名・ラベルで特定する。
  • 適用後は差分とログの両方を確認する。

EasyLaTeXでラベル付近の対象を選択して依頼し、修正範囲を確認できます。