長い論文の AI 編集:文脈から省ける3種類の情報
部分修正では無関係な章を省く
6章の論文の第4章にある表を直すだけなら、他の5章の全文は通常不要です。構成、対象の表、必要なパッケージ、独自コマンド、関連する引用を渡します。
次のコンパイルできるアウトラインは、本文なしで見出しとラベルから構造を伝えます。
\documentclass[11pt]{article}
\begin{document}
\section{Introduction}\label{sec:intro}
\section{Method}\label{sec:method}
\section{Experiments}\label{sec:experiments}
\section{Conclusion}\label{sec:conclusion}
\end{document}
複数ファイルでは main.tex の読込一覧も章順を示します。接頭辞の規則も添え、存在しない参照先を作らせないようにします。
変更していない内容を繰り返さない
同じ会話で以前の情報が残っているなら、最新版に対する修正だと示して変更部分を渡します。新旧のソースを区別せず並べると、どちらが現行かを推測させてしまいます。
新しい会話や文脈が縮約された後は、必要な定義とソースを再提示します。以前の情報が見えているとは限りません。
ログは最初のエラー周辺を抜粋する
自分の調査用には全ログを残し、最初の質問にはエラー、ファイル名、行番号、近くの文脈を添えます。後続のエラーは連鎖反応かもしれません。
足りなければ、元のログから環境や呼び出し箇所を追加します。短くするのは AI に渡す資料であり、プロジェクトのログ設定ではありません。
本文を減らしても依存関係は残す
省きやすいのは独自コマンド・記号の定義・パッケージです。\vect の定義や amsmath を見せずに align を使わせると、コンパイルできない場合があります。
依存関係を確認してから無関係な章を省きます。短い preamble.tex や一覧で足りることもあります。
返された変更範囲を確認する
適用前に、無関係な節が書き換わっていないか、新しいラベルが重複しないかを確認します。範囲が違う場合は境界を指定し直します。
| メッセージ | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
Undefined control sequence. \vect | 定義を省いた | プリアンブルや一覧を渡す |
Environment align undefined. | amsmath の情報がない | 必要なパッケージか既存の対応環境を使う |
File 'sections/method.tex' not found. | 参照するファイルを省いた | 正しいパスのファイルを戻すか単一ファイルで試す |
Extra }, or forgotten $. | 抜粋で括弧や数式境界を壊した可能性 | 括弧・数式・環境の境界を確認し、必要なブロック全体を渡す |
まとめ
- 無関係な本文は構成一覧に置き換える。
- 重複は避けつつ、失われた必要情報は再提示する。
- 最初のエラーと周辺情報から始める。
- 定義とパッケージは残す。
EasyLaTeXで構成と対象箇所を指定して質問し、戻したソースの範囲と結果を確認できます。