LaTeX のコンパイルに失敗したら:3段階で原因を調べる
まず今回の処理状態を確認し、最初の実際のエラーを読みます。後続のメッセージは同じ原因の連鎖かもしれません。
手順1:状態と最初のエラーを確認する
待機中・実行中なら完了を待ちます。ツールバーの「バグ」を開き、エラーと「原始ログ」を確認します。
! Undefined control sequence.
l.42 \texbf{Results}
./main.tex:42: Undefined control sequence.
この例の \texbf は \textbf の誤記です。文献処理やタイムアウトは別形式の場合もあるため、タスクの失敗情報も確認します。
手順2:ファイル・行番号・周辺を調べる
l.42 や main.tex:42 は検出位置であり、原因の位置とは限りません。括弧の不足は次の段落で見つかる場合もあります。主ファイル・章・テンプレートのどれかを確認し、前方の括弧と環境を調べます。
有効なファイル名と行番号があれば「該当位置へ移動」を使えます。最初のエラーを直して再コンパイルし、残る独立した問題を確認します。
手順3:コピーで完全なブロックごとに絞る
大きく変更する前にソースをダウンロードするか、復元できる版を残します。
- 最近変更した部分から確認する。
- 節・数式・表・リストのまとまりで分け、引数の途中で切らない。
- プリアンブルと依存定義を残し、疑わしい内容の半分ほどを一時的に外す。
- 元のエラーが残るかで範囲を絞る。新たな未定義コマンドが出たら必要な定義を戻す。
PDF が見えても成功とは限らない
- 警告だけでも、はみ出しや配置を PDF で確認します。
- 今回失敗すると古いプレビューが残る場合があります。主ファイルと今回の状態を確認します。
- 「エラーを含むプレビュー・未検証」は調査が必要な状態です。
最小のプロジェクトと比較する
空のテストプロジェクトで LuaLaTeX を選び、次の完全な例を主ファイルに置きます。元の内容と依存関係を少しずつ追加します。
\documentclass[a4paper,11pt]{ltjsarticle}
\usepackage{amsmath}
\begin{document}
これは最小限のテスト文書です。
\end{document}
よくある3つのエラー
| メッセージ | 原因の候補 | 対処 |
|---|---|---|
Undefined control sequence | 誤記・定義不足 | 名前、独自マクロ、パッケージを確認 |
Missing $ inserted | 本文中の数式 | \(...\) などに入れる |
Extra }, or forgotten $ | 括弧・数式境界の不一致 | 報告位置の前から確認 |
Agent に調査を依頼する
バグパネルの「AI修復」は Agent を開いて依頼を送ります。Chat & Agent から「最初の実際のエラーを特定し、必要最小限だけ変更して、コンパイル後の未解決項目を報告」と依頼することもできます。変更と今回の結果を確認し、PDF も点検します。
文献の問題は参考文献の管理、新規生成はAI 生成コードのエラー対策を参照してください。