既存の LaTeX 書式を保ったまま AI に続きを書いてもらうには
書式の定義元を AI に渡す
文字サイズ・行間・番号・引用形式は、クラス、パッケージのオプション、独自コマンドで決まります。本文だけを見ると、AI は一般的な別の書式で補ってしまうことがあります。
次の main.tex と refs.bib は一緒に使う完全な例です。\method を定義し、Convergence 小節を見本にします。
\documentclass[11pt]{article}
\usepackage{amsmath,booktabs}
\usepackage[backend=biber]{biblatex}
\addbibresource{refs.bib}
\newcommand{\method}[1]{\textsc{#1}}
\begin{document}
\section{Convergence}\label{sec:convergence}
We use \method{gradient descent}; see~\cite{knuth1984}.
This subsection demonstrates the project's notation.
\printbibliography
\end{document}
@book{knuth1984,
author = {Donald E. Knuth},
title = {The TeXbook},
publisher = {Addison-Wesley},
year = {1984}
}
@book{lamport1994,
author = {Leslie Lamport},
title = {LaTeX: A Document Preparation System},
edition = {2},
publisher = {Addison-Wesley},
year = {1994}
}
\method{...}、\cite{...}、\label{sec:...} が規則の具体例です。
同じ種類の見本を添える
「書式を揃えて」だけでは比較対象がありません。小節を続けるなら完成した小節、表を作るなら既存の表環境を渡します。
booktabs の表では、罫線と列指定も含めて提示します。
\begin{table}[htbp]
\centering
\begin{tabular}{lcc}
\toprule
Model & Accuracy & F1 \\
\midrule
Baseline & 0.812 & 0.794 \\
Ours & 0.867 & 0.851 \\
\bottomrule
\end{tabular}
\caption{Illustrative results.}
\label{tab:results}
\end{table}
使用可能なコマンド・接頭辞・キーを指定する
見本のソースと一緒に依頼します。
見本に合わせて1つの小節を書き、追加内容だけを返してください。
クラス・プリアンブル・既存のマクロ定義を保持してください。
提示されたコマンドと引用キーだけを使い、パッケージを追加しないでください。
新しいラベルは sec: を使い、既存名と重複させないでください。
未確認の用語・データ・文献は確認待ちとし、推測で埋めないでください。
.bib のキー一覧を渡すか、既出キーだけに限定します。存在しないキーを作ると Citation '...' undefined や [?] になります。
追加後にコンパイルして比較する
次の3点を確認します。
- コマンド: 新しいものとプリアンブルの定義を照合し、未定義なら削除・置換する。
- ラベル: 参照先が存在し、接頭辞が規則に合い、名前が重複しないか確認する。
- 引用: キーが
.bibにあるか調べ、変更後は文献処理の完了を待つ。
見た目の一貫性はログでは判断できません。PDF で見本と比較します。まず新しい内容がテンプレートに従っているかを確認し、全体のプリアンブルを変えたり、適当な \vspace で隠したりしないでください。
よくあるずれ
| メッセージ・症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
Undefined control sequence. \method | 独自定義が文脈にない | 定義を一緒に渡す |
Citation 'x' undefined | キーの捏造・不足 | 使用可能なキーを渡し .bib を検索 |
Reference 'fig:x' undefined | 対象や名前が合わない | ラベルを確認して全体を処理 |
Environment tabularx undefined. | 未読込パッケージを使った | 利用可能な方法か既存の表に合わせる |
Overfull \hbox | 表や式が幅を超える | 特に2段組みで列幅と改行できない内容を確認 |
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まとめ
- クラス・プリアンブル・独自コマンドを渡す。
- 同じ種類の見本を付ける。
- コマンド・ラベル・引用の範囲を明示する。
- 名前の不足はログ、表示のずれは PDF で確認する。
EasyLaTeXで追加内容をプロジェクトに戻し、出力とエラーを確認できます。