初めての日本語 LaTeX 文書の作成とコンパイル
EasyLaTeX でプロジェクトを作り、main.tex を編集してコンパイルすると、日本語の PDF を作成できます。処理はプラットフォーム側で行うため、自分の端末に TeX 環境を準備する必要はありません。
プロジェクトとコンパイラーを設定する
- 空のプロジェクトを作り、
main.texを開くか新規作成します。 - 主ファイルとして
main.texを選択します。編集中のファイルとコンパイルの入口は同じとは限りません。 - エディター設定のコンパイラーで
lualatex(LuaLaTeX)を選びます。 - 次の完全な例を貼り付け、保存の完了を待ってコンパイルします。
最小の文書
\documentclass[a4paper,12pt]{ltjsarticle}
\begin{document}
こんにちは、LaTeX!
\end{document}
成功すると、プレビューに「こんにちは、LaTeX!」と表示されます。ltjsarticle が日本語の組版を設定し、LuaLaTeX が PDF を生成します。
本文を編集して確認する
\begin{document} と \end{document} の間に本文を書きます。空行で段落を分けます。
\begin{document}
これは最初の段落です。LaTeX は段落の改行や行末の空白を自動で処理します。
これは2番目の段落です。ソースの空行で新しい段落を始めます。
\end{document}
保存の完了を確認し、コンパイルして今回の処理が終わるまで待ちます。ソースと PDF は別なので、編集内容がプレビューに反映されるのは新しいコンパイルの完了後です。
文書の構造
| 部分 | 役割 |
|---|---|
\documentclass{ltjsarticle} | 日本語記事の基本レイアウト |
| プリアンブル | \documentclass と \begin{document} の間。パッケージと全体設定を記述する |
\begin{document} | 本文の開始 |
\end{document} | 本文の終了 |
既存のテンプレートでは、指定された主ファイル・文書クラス・設定を維持します。テンプレート全体を最小例で置き換えないでください。
コンパイルに失敗した場合
日本語が表示されない
プロジェクトのコンパイラーが LuaLaTeX、主ファイルのクラスが ltjsarticle か確認し、まず未変更の最小例を試します。追加フォントを使うテンプレートでは、ログに出るフォント名を確認します。エディターの表示フォントと PDF の組版フォントは別です。
.cls・.sty などのファイルが見つからない
ファイルツリーで名前・大文字と小文字・相対パスを確認します。独自のクラスやスタイルはテンプレートと一緒にアップロードします。未変更の最小例でも標準クラスが不足する場合は、プロジェクトの識別情報とコンパイルログを添えてサポートに連絡してください。
PDF が更新されない
主ファイルと今回のコンパイル状態を確認します。コンパイルを押すと現在の編集内容を先に保存します。待機中・実行中なら完了を待ってください。失敗した場合は前回成功した PDF が表示されることがあります。処理後にツールバーの「バグ」を開き、「原始ログ」とエラーを確認します。ファイル名と行番号のあるエラーは「該当位置へ移動」で開けます。最初のエラーを修正して再コンパイルします。
完全な例
\documentclass[a4paper,12pt]{ltjsarticle}
\title{初めての LaTeX 文書}
\author{山田 太郎}
\date{\today}
\begin{document}
\maketitle
最初の段落です。これで LaTeX で日本語文書を書けます。
2番目の段落です。ソースを変更して再コンパイルすると更新されるのは PDF。
\end{document}