段落書式・配置・間隔
段落パラメーターで字下げ・段落間隔・行間をまとめて設定し、宣言で揃え方を切り替えます。空白や連続した \\ でレイアウトを作らないでください。
EasyLaTeX のコンパイラー設定:LuaLaTeX + ltjsarticle。行間の例には setspace を使います。大学・学会・出版社の指定がある場合はテンプレートを優先します。
段落の字下げ
\parindent は通常の段落の先頭の字下げを指定します。日本語で全角1文字分にする例です。
\setlength{\parindent}{1\zw}
その段落だけ字下げしない場合は、先頭に \noindent を置きます。
\noindent この段落は字下げせず左端から始まります。
見出し・リスト・キャプションには独自の規則があるため、\parindent で無理に統一しません。
段落間隔
\parskip は段落間の縦方向の空きを指定します。
\setlength{\parskip}{0.5em}
字下げと段落間隔は併用できますが、両方を強くするとまとまりが弱くなります。日本語の本文では通常、字下げを使い段落間の空きを控えめにします。具体的な値はテンプレートに合わせてください。
行間
setspace を読み込み、既定のコマンドや倍率で設定します。
\usepackage{setspace}
\onehalfspacing
% または:\setstretch{1.5}
一部の内容だけに適用することもできます。
\begin{spacing}{1.2}
この部分は行間を狭くしています。
\end{spacing}
表・脚注・長い数式の行間は個別に確認し、本文と一緒に無条件に広げないでください。
本文の揃え方
通常の本文は両端揃えです。次の宣言は、その後の内容に有効範囲内で作用します。
\raggedright
左揃えで、右端は不揃いです。
\centering
この段落は中央揃えです。
\raggedleft
右揃えです。
一部だけを変更する場合は、グループや環境で囲み、後続の本文への影響を防ぎます。
{\centering
中央揃えの段落です。\par}
図表内では center 環境より \centering が適しています。追加の縦方向の空きが入らないためです。
局所的な設定と有効範囲
波括弧で設定の範囲を限定します。
{\setlength{\parindent}{0pt}
\setlength{\parskip}{0.4em}
この注は字下げせず、段落間隔を広げます。\par}
段落ごとに長さを調整せず、繰り返す設定はプリアンブルに置きます。1か所だけの修正なら、内容・図表・改ページ構造自体に原因がないか先に確認してください。
よくある問題
\\ の連続で段落を離している
\\ は改行コマンドで、段落間隔の指定ではありません。改ページが不安定になったり Underfull \hbox が出たりします。空行で段落を分け、間隔は \parskip で設定します。
空白を入れても字下げされない
ソース行の先頭の通常の空白は無視されます。\parindent を使い、例外の段落だけ \noindent を指定します。
揃え方が後の本文にも影響する
\centering や \raggedright は自動では終わりません。波括弧や環境で囲んで有効範囲を限定します。
完全な例
\documentclass[a4paper,12pt]{ltjsarticle}
\usepackage{setspace}
\setlength{\parindent}{1\zw}
\setlength{\parskip}{0pt}
\onehalfspacing
\begin{document}
最初の段落です。字下げと1.5倍の行間を使います。
2番目の段落です。空行で新しい段落を始めます。
{\centering
中央揃えの説明です。\par}
\noindent 字下げしない段落で、見出しの後の短い説明に使います。
\end{document}