用紙サイズ・余白・段組み
文書クラスのオプションや geometry で用紙と余白を設定し、multicol で一部を段組みにします。用紙設定はプリアンブルで決め、手動の改行で本文幅を調整しないでください。
EasyLaTeX のコンパイラー設定:LuaLaTeX + ltjsarticle。例では geometry と multicol を使います。投稿・学位論文・学会のテンプレートで指定された用紙や版面は、原則として変更しません。
用紙と余白を設定する
プリアンブルで geometry を読み込み、a4paper と margin で用紙と均等な余白を設定します。
\usepackage[a4paper,margin=2.5cm]{geometry}
a4paper は文書クラスのオプションでも指定できます。用紙サイズを一貫させ、クラスとパッケージの設定が矛盾しないようにします。
各辺の余白を設定する
製本・両面印刷・非対称の余白が必要な場合は個別に指定します。
\usepackage[
a4paper,
top=2.5cm,
bottom=2.5cm,
inner=3cm,
outer=2cm
]{geometry}
両面文書には inner と outer、片面文書には left と right を使えます。文字を詰め込むために余白を狭くしすぎず、印刷と製本の空きを確保してください。
一部のページだけ版面を変更する
幅広い表や付録には \newgeometry と \restoregeometry を使えます。
\newgeometry{left=1.8cm,right=1.8cm}
このページは本文の幅を広くします。
\restoregeometry
ヘッダー・フッター・改ページにも影響するため、連続した少数のページに使います。表1つだけなら、内容の短縮・横向きページ・表の分割を先に検討してください。
段組み
一部を2段組みにするには multicol を使います。
\usepackage{multicol}
\begin{multicols}{2}
2段組みの本文です。
\columnbreak
次の段はここから始まります。
\end{multicols}
文書全体を2段組みにするなら、クラスオプション twocolumn を使えます。multicols 内ではフロートに制約があるため、図表の多い論文には提出先テンプレートの標準的な2段組み機能を使ってください。
横向きのページ
1ページを使う幅広い表には、pdflscape の landscape 環境を使えます。
\usepackage{pdflscape}
\begin{landscape}
横向きページの幅広い表です。
\end{landscape}
通常、PDF ビューアーはそのページを自動で回転します。縦向きで明瞭に表示できない内容に限って使います。
よくある問題
余白の設定が反映されない
後からクラスやテンプレートが版面を再設定していないか、geometry を重複して読み込んでいないか確認します。指定書式を上書きする前に説明を読みましょう。
表がページからはみ出す
本文全体を小さくする前に、列見出しを短くする、幅固定の列を使う、表を分ける、横向きにする方法を検討します。
段組み中の図表が意図しない場所に移動する
フロートと multicols の制約によるものです。段組み環境の外に出すか、2段組み用のテンプレートと配置方法を使います。
完全な例
\documentclass[12pt]{ltjsarticle}
\usepackage[a4paper,margin=2.5cm]{geometry}
\usepackage{multicol}
\begin{document}
\section{2段組みの概要}
\begin{multicols}{2}
左の段です。LaTeX は段の高さを自動で揃えます。
同じ段の2番目の段落です。
\columnbreak
右の段です。
\end{multicols}
\newgeometry{left=2cm,right=2cm}
\section{幅広い付録}
このページだけ本文を広くします。
\restoregeometry
\end{document}