ヘッダー・フッター・ページ番号
ページ番号はページスタイルで制御します。ヘッダーとフッターの変更には fancyhdr を使い、既定の内容を消してから配置を指定すると、クラスの設定と重なりません。
EasyLaTeX のコンパイラー設定:LuaLaTeX + ltjsarticle。fancyhdr を読み込みます。論文や出版社のテンプレートに専用コマンドがあれば、そちらを優先します。
ページスタイルを選ぶ
標準的なスタイルには plain、empty、headings があります。
\pagestyle{plain} % 通常はページ番号だけ表示
\thispagestyle{empty} % このページは柱とページ番号を非表示
\pagestyle は以降のページ、\thispagestyle は現在のページだけに作用します。表紙・タイトルページ・章の先頭は別の設定が必要な場合があります。
基本的なヘッダーとフッター
パッケージを読み込み、fancy を有効にして既存の定義を消します。
\usepackage{fancyhdr}
\pagestyle{fancy}
\fancyhf{}
\fancyhead[L]{プロジェクト名}
\fancyhead[R]{\leftmark}
\fancyfoot[C]{\thepage}
\thepage は現在のページ番号を出力します。\leftmark は通常、章や節の見出しを保持し、具体的な内容は文書クラスによって異なります。
両面文書の左右のページ
両面の書籍や論文では LE、RO などで偶数・奇数ページを区別します。
\fancyhead[LE]{\thepage}
\fancyhead[RO]{\thepage}
\fancyhead[LO]{\rightmark}
\fancyhead[RE]{\leftmark}
L・R は左・右、E・O は偶数・奇数です。両面レイアウトを有効にした場合に意味を持ちます。
特定のページを制御する
\maketitle や章の先頭では plain が自動選択されることがあります。揃えたい場合はスタイルを再定義します。
\fancypagestyle{plain}{
\fancyhf{}
\fancyfoot[C]{\thepage}
\renewcommand{\headrulewidth}{0pt}
}
各章で \thispagestyle を手入力するより安定します。LuaTeX-ja 系クラスでは和文向けの plain 派生スタイルが使われることもあるため、クラスの説明も確認してください。
ヘッダーの高さ
文字が高いと \headheight is too small が出ることがあります。警告に従い、十分な高さを指定します。
\setlength{\headheight}{14pt}
無視すると本文と重なったり、版面の計算がずれたりするため確認してください。和文では例の 14pt より大きい値が必要な場合もあります。
よくある問題
ページ番号が消える
empty が指定されていないか、\fancyhf{} の後に \fancyfoot[C]{\thepage} を設定しているか確認します。
章の先頭だけ表示が違う
章の先頭は plain 系のスタイルになることが多いため、そのスタイルを再定義するか、テンプレートの指示に従います。
見出しが長すぎる
短い柱用の見出しを指定するか、テンプレートのコマンドを使います。長い見出し全体を無理に入れないでください。
完全な例
\documentclass[a4paper,12pt]{ltjsarticle}
\usepackage{fancyhdr}
\pagestyle{fancy}
\fancyhf{}
\fancyhead[L]{実験レポート}
\fancyhead[R]{\leftmark}
\fancyfoot[C]{\thepage}
\setlength{\headheight}{14pt}
\begin{document}
\tableofcontents
\section{実験方法}
柱・フッター・ページ番号のある本文です。
\newpage
\section{実験結果}
2ページ目も同じスタイルです。
\end{document}