文字サイズ・フォントファミリー・書体・色
文字サイズで階層を作り、フォントファミリーや書体で本文・用語・コードを区別し、xcolor で意味のある色を少数使います。本文全体の書式はクラスやテンプレートを優先します。
EasyLaTeX のコンパイラー設定:LuaLaTeX。本ページでは xcolor を使います。PDF のフォントはテンプレートと設定で決まり、エディターの表示フォントとは別です。独自フォントはプロジェクトの資料としてアップロードし、対応した設定で参照します。
相対的な文字サイズ
LaTeX には本文の基準サイズに対するコマンドがあります。
{\small 小さい説明文}
{\large 少し大きい小見出し}
{\Large 大きい見出し}
波括弧で有効範囲を限定します。基準サイズは \documentclass[12pt]{ltjsarticle} などで指定し、段落ごとに \fontsize を使わないようにします。
明示的な文字サイズ
正確なサイズの指定が必要なら、\fontsize{サイズ}{ベースライン間隔}\selectfont を使います。
{\fontsize{12}{18}\selectfont 12ポイントの文字}
{\fontsize{16}{24}\selectfont 16ポイントの見出し}
値は TeX のポイント単位です。テンプレートのサイズ指定があれば優先します。
フォントファミリーを切り替える
基本的なコマンドは次のとおりです。
\textmc{明朝体の本文}
\textgt{ゴシック体の表示名}
\texttt{monospace-code}
和文には \textmc(明朝)や \textgt(ゴシック)も使えます。\texttt は短いコマンド・ファイル名・識別子に使い、長いコードは専用環境に置きます。PDF の字体はテンプレートとプラットフォームで読み込める資料によって決まり、端末側のインストール状況とは別です。
書体を組み合わせる
ファミリーは太字や斜体と組み合わせられます。
\textbf{太字の結論}
\textit{English terminology}
\texttt{\textbf{warning}}
和文フォントには欧文のような斜体がないことが一般的です。日本語の強調には太字やゴシック体を使い、斜体は主に欧文の用語に使います。字形が不足する場合は設定を確認してください。
色を定義して使う
xcolor を読み込み、標準色や独自の色を使います。
\usepackage{xcolor}
\definecolor{noticeblue}{HTML}{1F5A94}
\textcolor{noticeblue}{注意する内容}
\colorbox{yellow!20}{淡い背景の注意書き}
リンク・注意・凡例など明確な役割を持たせます。白黒でも区別できるようにし、重要な違いを色だけで伝えないでください。
よくある問題
サイズや色が後の文字にも影響する
サイズコマンドと \color は宣言です。{...} で範囲を限定するか、\textcolor{色}{文字} を使います。
色だけで構造を表している
色は目次・番号・アクセシブルな階層を作りません。見出しには \section などを使い、強調は明確な表現や書体で行います。
和文の太字や斜体が不自然
フォントに必要な字形があるか確認します。和文本文の斜体は控え、適切なウェイトの太字やゴシック体を使ってください。
完全な例
\documentclass[a4paper,12pt]{ltjsarticle}
\usepackage{xcolor}
\definecolor{noticeblue}{HTML}{1F5A94}
\begin{document}
{\fontsize{16}{24}\selectfont\textbf{実験レポート}\par}
本文は基準サイズです。{\small 小さい補足説明です。}
\textsf{画面のラベル}、\texttt{main.tex} と
\textcolor{noticeblue}{注意すべき結論} はそれぞれ異なる書式です。
\end{document}